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Château Pichon Longueville Comtesse De Lalande

ヴィンテージ2021
四季

第一幕

ちぐはぐな春

2021年初め、雨が多く暖かい冬の日々、ピション・コンテスは有機栽培の正式認定後初めてとなるヴィンテージ作りに取り掛かっていました。

 

醸造棟で士気が上がる一方、畑では早めに始まった発芽がなかなか進まず、3月末の段階で、昨年と比べて既に5日の遅れが出ていました。“厄介な”年となる前触れでしょうか?

 

4月になると、低温で乾燥した気候となり、それが5月末まで続きます。樹の生育状況(芽)と、光合成(葉)がかみ合わず、植物生育が滞りがちとなりました。6月始めに開花した際、葉の表面積がまだ十分とはいえず、敏感な畑ではいくつか花ぶるいが見られました。

第二幕

困難続きの夏

6月には晴天となるという予報が出ていたのですが、期待外れに終わります。

2週間ほどそれなりの好天が続いた後、気温が下がり始め、同時にこの時期の平均降水量の2倍に達する雨が降りました。結実し果粒が大きくなっていくこの敏感な時期に、このような大量の雨が降ったことで、畑に様々な病害、特にベト病が広まってしまいます。

 

病害菌の活動はピークに達し、早くも同月末にはメルロに大きな被害が出たほか、メルロほどではないものの、その後カベルネも影響を受けました。7月になっても気温が低いままで、何回か雨も降ったため、引き続き、常にぶどう樹を注意深く監視し対処する必要がありました。8月に入ると、少しづつ気温が上昇します。トンネルの出口が見えてきたのでしょうか?

第三幕

固唾を呑んだ秋

8月初め、ぶどうの色づきがなかなか進まず、あまり芳しくない状況であることが確実となります。灰色カビ病の警戒レベルも引き上げられました。とは言うものの、私たちの自信や信念が最も大きく揺らいだのは、この段階ではなく、ぶどうが成熟する最終的な時期になってからのことでした。9月22日から10月6日にかけて収穫したのですが、テロワールの素晴らしさと、チーム全員の粘り強い努力のおかげで、デリケートなぶどうを得ることができました。このヴィンテージは微妙なバランスの上に成り立っています。私たちに、優れた観察力や正確さ、デリカシー、寛容さなどを求めてきます。

 

他品種に先んじて様々な困難に晒されたメルロは、徹底的に選別され、ごく僅かな量だけが残されました。プティ・ヴェルドは持ち味である複雑性やフィネスに欠けたものの、カベルネ・フランは高貴なエレガンスを備えていました。何事にも動じないカベルネ・ソーヴィニヨンが、例年以上に堅固な基盤として、このミネラリーで勇敢なピション・コンテス2021年を支えていくことでしょう。

第四幕

醸造棟での冬

カベルネ・ソーヴィニヨンの甘美な凝縮感とノーブルな芳醇さ、メルロの繊細さとフレッシュ感、カベルネ・フランのエレガンス、プティ・ヴェルドのチャーミングな奔放さ…ピション・コンテス2021ヴィンテージが姿を現してきました。香りはいくつもの魅惑的なフローラルノートが混じったポイヤックならではのもので、口に含んだ際にも感じられます。よく溶けたタンニンに支えられた滑らかなワインで、美味しさが厚い層を成しています。私たちは更に、ピション・コンテスの特徴である、味の良いダイナミックなフィニッシュにも、満足しています。

 

天空の怒り、大地の魂、ぶどう樹の誇り、そして人間の強い意志が結びついて生まれたピション・コンテス2021に、是非ご注目ください。

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